無機塗料で外壁塗装するメリットとデメリットとは?価格や耐用年数も詳しく解説

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外壁塗装の際に、業者から無機塗料を勧められるケースが増えています。耐候性に優れている無機塗料はメンテナンス費用を削減できるため、中長期的には費用対効果が高いという特徴があります。しかし、値段が比較的高く、あまり聞き慣れない塗装技術でもあるため、外壁塗装の利用に抵抗がある方も多いでしょう。

そこで今回は、無機塗料のメリットやデメリット、価格の相場などについて、詳しく解説していきます。外壁塗装工事で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

無機塗料とは

塗料は、基本的に下記の4つで構成されています。

1.顔料
2.樹脂
3.添加剤
4.水または溶剤

この4つの中で、「樹脂」の主成分が無機である塗料を「無機塗料」と呼びます。無機とは、紫外線によって分解されない性質があるガラスや石などのことです。

一方、「樹脂」にアクリルやシリコンを使っている塗料は「有機塗料」と呼ばれています。外壁塗装で使われることの多いアクリル塗料やフッ素塗料などは全て「有機塗料」です。

無機塗料で外壁塗装するメリット

外壁塗装に無機塗料を使うと、次のようなメリットがあります。

・耐候性が高い
・カビや苔に強い
・汚れが付着しにくい
・燃えにくい

それぞれ詳しく解説していきます。

耐候性が高い

有機塗料に含まれている樹脂が紫外線に分解されると、退色や変色などの劣化が進行します。しかし、無機成分が主である無機塗料は紫外線に強く、外壁の劣化を長期間にわたって防げます。外に放置されている石や岩が長期間ボロボロにならないのと同じ原理です。

カビや苔に強い

無機塗料には、カビや苔が栄養にする有機物がほとんど含まれていないため、建物の美観も保てます。通気性や日当たりの悪い外壁の美観を維持したい場合は、無機塗料を使うと効果的です。

汚れが付着しにくい

親水性が高い無機塗料は、表面に付着した汚れが浮かぶため、その多くが雨水で洗い流されてしまいます。また、無機塗料は静電気が発生しにくいので、基本的に汚れが付着しにくいという特徴もあります。

無機塗装の価格相場と耐用年数

無機塗料の価格相場を他の塗料と比較してみましょう。

塗料の種類価格相場(㎡あたり)耐用年数
アクリル塗料1,400~1,600円3~5年
ウレタン塗料1,700~2,200円8~10年
シリコン塗料2,300~3,500円10~15年
フッ素塗料3,800~4,800円15~20年
無機塗料4,300~5,500円20~25年

外壁塗装で一般的に使用されるシリコン塗料と比べると、無機塗料の価格相場は約1.5倍~2倍です。しかし、耐用年数は20〜25年と最長であるため、中長期的な視点で見れば費用対効果の高い塗料と言えるでしょう。

弊社ではその無機塗料を2,200~3,000円と低価格体で提供をしております。

無機塗料で外壁塗装するデメリットと注意点

外壁塗装に無機塗料を使う際には、下記のデメリットや注意点を確認しておく必要があります。

・施工には専門的な知識と技術が必要
・塗料の質に幅がある

それぞれ詳しく解説していきます。

施工には専門的な知識と技術が必要

塗装後の塗膜が固くなる無機塗料は扱いが難しく、塗装には高度な技術と知識が必要です。下地処理が不十分だっただけでも、耐用年数の短縮化や、塗装が剥がれやすくなるなどの不具合が生じます。無機塗料の性能を最大限に発揮させるためにも、業者選びは慎重に行いましょう。

塗料の質に幅がある

無機塗料の質は一律ではありません。無機成分の含有率は明確に定義されていないため、わずかでも無機成分が入っていれば「無機塗料」と記載できてしまうのです。無機塗料の中には、シリコン塗料やフッ素塗料と耐久性が変わらないものもあるので注意してください。

業者に依頼する場合は、使用する無機塗料のメーカー名が見積書に記載されているかどうかを必ずチェックしましょう。なお、おすすめのメーカーの例としては、下記が挙げられます。

メーカー
プレマテックス 株式会社
KF ケミカル 株式会社
株式会社 ダイフレックス

外壁塗装に無機塗料を使うのがおすすめのケースとは?

下記のような場合は、外壁塗装に無機塗料を使うのがおすすめです。

・外壁塗装を長持ちさせたい
・外壁の美観を保ちたい
・外壁塗装工事は最小限に済ませたい
・現在の家に長く住み続けたい
・藻やコケが発生しやすい環境にある
・長期的な費用対効果を重視したい

無機塗料を使うべきかどうか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

まとめ

無機塗料は、無機物が配合された耐久性の高い次世代の塗料です。コスト面におけるデメリットはありますが、長期的なパフォーマンスや塗装工事の回数減を重視したい方には、多くのメリットがあります。ただし、施工には専門的な技術と知識が必要になるので、実績と経験豊富な業者に依頼しましょう。

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