外壁塗装に最適な時期はいつ?季節別のメリット・デメリットも詳しく解説
未分類築年数が経過した家の外壁塗装を検討していても、適切な時期が分からないという方は多いと思います。たしかに外壁塗装に適した時期やタイミングはありますが、それだけを目安にすると失敗に繋がる恐れがあるので注意が必要です。
そこで今回は、季節やタイミングで考える外壁塗装の時期について、詳しく解説していきます。塗り直しが必要な外壁の劣化症状もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
季節で考える外壁塗装の時期
季節で考えた場合、外壁塗装に最適な時期は春か秋・冬になります。塗料の乾燥が不十分だと機能が低下してしまいますが、春と秋・冬は空気が乾燥しており、天候に左右される心配も少ないので、塗料が定着しやすくなるのです。
逆に、突然の雨や雷雨が多い夏は外壁塗装に適していません。また、梅雨時は雨水が塗料の乾燥を妨げるので、外壁塗装は避けた方がいいでしょう。
季節別のメリットとデメリット
季節で外壁塗装をする時期を決める場合は、各季節のメリットとデメリットをチェックしておくことも大切です。それぞれ表で詳しくご紹介します。
季節 | メリット | デメリット |
---|---|---|
春 | 湿度が低く塗料が乾燥しやすい | 天候が不安定で作業期間が長くなりがち |
夏 | 塗料の乾きが早く、作業時間が短縮される | 天候が不安定で工期が乱れやすい 塗装中は暑くても窓を開けられない |
秋 | 気温が穏やかで空気も乾燥しているので作業しやすい | 人気シーズンのため、職人の確保が難しく費用も高くなりがち |
冬 | 閑散期なので予約が取りやすい | 霜や積雪の影響で工期が伸びることがある |
外壁塗装できない季節はありませんが、各季節のメリットとデメリットを確認しておけば、想定外の費用や工期の延長を防げます。
外壁塗装の時期によって費用は変わる
外壁塗装に適した時期は費用が割高になり、業者の予約も取りにくくなります。1か月以上待たされるケースも少なくありません。そのため、春や秋に外壁塗装を依頼する場合は相場より多めの予算を確保したうえで、早めに施工の予約を取りましょう。なお、外壁塗装に向いていない夏と冬は比較的予約が取りやすく、割引料金が適用されることもあります。
外壁塗装に最適な気温と湿度
ほとんどの外壁塗装用塗料は、使用時の気温と湿度が下記のように決められています。
- 気温が5度以下
- 湿度が85%以上
この条件を守らずに外壁を塗装すると、塗料の乾燥が不十分になります。
外壁塗装は塗料を塗るごとに乾燥させて塗膜を重ねる工事です。そのため、塗料が乾燥していない状態で重ね塗りをすると、高確率で塗装に失敗してしまいます。塗装を長持ちさせるためには季節だけではなく、温度と湿度にも注意しましょう。
外壁塗装の時期は塗料の耐用年数を目安にするのがベスト
タイミングで外壁塗装の時期を考える場合は、塗料の耐用年数を目安にするといいでしょう。なお、外壁塗装用の塗料は、樹脂によって下記の4種類に分けられます。
塗料の種類 | 耐用年数 |
---|---|
無機 | 15年~30年 |
ラジカル | 12年~15年 |
シリコン | 10年~15年 |
フッ素 | 15~20年 |
塗料の種類によって耐用年数が異なるため、使われている塗料の寿命に合わせて塗装すると効率的です。塗料の種類が分からないときや、品質の低い塗料で塗装されている場合は、専門業者に相談しましょう。
症状別にみる外壁塗装の時期
外壁の劣化状況も塗装の時期を決める重要なサインです。塗り替えが必要になる主な劣化症状を確認していきましょう。
チョーキング
紫外線や風雨などが原因で塗膜の表面が劣化すると、外壁に白い粉が露出する「チョーキング現象」が起こります。外壁を触ったときに白い粉が手に付く程度なら問題ありませんが、手が真っ白になる場合は塗装を検討しましょう。
ひび割れ(クラック)
外壁のひび割れを「クラック」と呼びます。縦0.3mm以下のへークラックと呼ばれる細いクラックであれば、特に問題ありません。しかし、0.3mm以上の構造クラックが発生している場合は、早めの補修と塗り替えが必要です。
弊社では0.2mm以下のクラックはスムースエポで補修を行います。
シーリング材の剥がれ・ひび割れ
サイディングボードの継ぎ目や窓枠のシーリング部分が劣化すると、剥がれやひび割れが生じます。ひび割れから雨水が内部に入り込むと外壁材の腐食やシロアリの発生に繋がるので、補修工事をしたうえで外壁塗装をしてください。なお、常に振動や衝撃を受けているシーリングは、塗装に比べると劣化が早くなります。
塗装の腫れ・剥がれ
外壁の腫れや剥がれは、劣化によって塗膜が外壁から剥離した状態です。これを放置しておくと外壁内部に雨水が浸入して、ひび割れや染みが発生してしまいます。被害の拡大を防ぐためにも、早めに外壁塗装を検討しましょう。
まとめ
外壁塗装の季節に迷った場合は春か秋・冬、タイミングで悩んだ場合は塗料の耐用年数を目安にするといいでしょう。ただし、チョーキング現象やひび割れなどの劣化症状が見られる場合は、時期に関係なく塗り替えを検討してください。なお、外壁塗装に適した時期は業者の予約が取りにくくなるので、できるだけ早めの施工依頼をおすすめします。