屋根の葺き替え時期の目安は?葺き替えが必要なサインや葺き替え方法も解説

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目次

1 屋根の葺き替え時期の目安は?
2 屋根の葺き替え時期を知らせる3つのサイン
3 屋根の劣化は自分で気づける?
4 代表的な屋根の葺き替え方法とは?
5 まとめ

屋根は、私たちの家を雨風から守ってくれる大切な場所です。屋根には寿命があり、それを超えて放置しておくと雨漏りなどのトラブルが発生する可能性が高まります。また、屋根の破損は家そのものの寿命を縮める可能性もあるでしょう。

今回は、屋根を葺き替える時期の目安や葺き替えが必要になった際に出る兆候、屋根の葺き替え方法の種類などを紹介します。
屋根を葺き替える目安を知りたい方や、屋根の葺き替える方法に悩んでいる方は、参考にしてください。

屋根の葺き替え時期の目安は?

はじめに、屋根の葺き替え時期の目安はどのくらいなのか、おおよその時期を紹介します。
屋根の素材別ごとの葺き替え目安なども紹介するので、参考にしてください。

屋根の葺き替え時期の目安は20~30年

屋根には、トタン屋根、スレート屋根など複数の素材があります。それぞれの屋根素材の寿命は以下の表のとおりです。

スレート 20~30年
モニエル瓦 20~30年
セメント瓦 20~30年
粘土瓦 60~80年
トタン 10~20年

この中では、トタンの寿命が最も短く、粘土瓦の寿命が最も長いことがわかります。
ただし、この耐用年数はあくまでも目安です。屋根の寿命は家の建っている環境や遭遇した災害などによって変化します。

例えば、メンテナンスをしっかりしていれば、粘土瓦は100年近く持つといわれていますが、台風などで飛来物が直撃すれば、至急に修理が必要です。
また、トタンやガルバリウム鋼板などの金属屋根は、海の近くでは塩分の影響でサビが発生しやすく、メンテナンスを十分におこなわないと寿命が短くなる傾向があります。

屋根の葺き替えを怠るとどうなる?

屋根の葺き替えを怠ると、雨漏りが発生する可能性が高まります。雨漏りというと天井から激しく水が滴り落ちるイメージがありますが、実際はじわじわと染み出すような雨漏りもあります。家の構造や雨漏りの程度によっては、住人が気づくまで時間がかかるケースもあるでしょう。

その結果、屋根裏にカビが大量発生したり屋根裏の配線に水がかかって漏電が発生したりするケースもあります。カビが発生したり漏電が起こったりすると住人の健康に重大な影響が出たり、大きな事故につながったりする危険性も高まります。

このほか、屋根の葺き替えを怠ると屋根を支える建材の傷みが早く進み、家そのものの寿命が文字かくなる場合もあるでしょう。

屋根の葺き替え時期を知らせる3つのサイン

ここでは、屋根の葺き替え時期を知らせるサインの代表例を3つ紹介します。 このサインが現われたら、屋根の葺き替えを至急検討しましょう。

サイン1:屋根材の欠けやひび割れ

瓦やスレートなどの屋根材は、魚の鱗のように小さな屋根材を重ね合せて屋根を形成しています。このようなタイプの屋根は、破損した部分だけ交換が可能ですが、広範囲にわたってひび割れや欠けが発生している場合は、葺き替えが必要です。

また、トタン屋根のような金属屋根も欠けやひび割れは発生します。遠目から見ても屋根の破損が目立つ場合は、至急対処が必要です。

サイン2:サビやコケの発生

サビやコケが発生するのは、屋根材が劣化している証拠です。金属屋根はサビが発生する可能性が高く、スレートや瓦屋根などはコケが発生するケースが多いです。
遠目から見て、屋根の色が変わってきたといった場合は、一度専門業者に調査してもらいましょう。

サイン3:屋根材の劣化

屋根は瓦やスレートなどの屋根材の下に、野地板・垂木・棟木などの建材があります。屋根の劣化は屋根材だけでなく、その下の建材でも起こります。屋根の建材が劣化すると屋根材の浮きやはがれが発生するケースが多いです。

「下から見たところ、屋根材が浮いてきたように思える」「屋根材の一部が屋根から落下した」といった場合は、屋根全体の調査をしてもらいましょう。

屋根の劣化は自分で気づける?

屋上のように自分で上がれるタイプの屋根でないと、屋根の劣化にはなかなか気付きにくいでしょう。ただし、1階の屋根の上に2階のベランダが乗っている構造の場合、ベランダを使っているときに屋根の劣化に築くケースもあります。
ですから、築10年を過ぎたら、屋根の定期的な点検を業者に依頼するのがおすすめです。屋根のメンテナンス方法には、葺き替え以外に屋根塗装の塗り替えがあります。屋根塗装の時期は10~15年に1度が目安なので、屋根の定期的な点検は屋根の塗り替え時期を測るのにも役立つでしょう。

なお、今は少なくなりましたが、「道を歩いていたらご自宅の屋根の劣化が見えた。すぐに修理が必要だ」とセールスをかけてくる業者もあります。しかし、道を歩いていてわかるほど屋根の劣化が進んでいると、雨漏りなど別の問題が発生しているはずです。このようなセールスは詐欺まがいのリフォーム業者が多いので、話しを聞かずに断りましょう。

代表的な屋根の葺き替え方法とは?

屋根の葺き替えは、大きく分けて2つの方法があります。ここではそれぞれの方法のやり方やメリット・デメリットを紹介します。

カバー工法の特徴とメリット・デメリット

カバー工法とは、古い屋根の上に新しい屋根材をカバーのようにかぶせる工法です。
古い屋根を撤去しない分、施工費用を節約でき後期も短くできます。
その一方で、屋根を二重にするような工法なので重みが増すため、使える屋根材が限られます。瓦屋根の上に瓦屋根を重ねるような工法はできません。

また、建物の築年数によっては耐震強度に不安が出る可能性があります。

葺き替え工法の特徴とメリット・デメリット

葺き替え工法とは、古い屋根を一度全て撤去した後で新しい屋根を葺く方法です。屋根を半ば解体するような工法なので、費用と工期がかかります。
しかし、屋根の形を大きく変えたり屋根材を変えたりするのも可能です。
たとえば、セメント瓦から粘土瓦へ葺き替えたりするのも可能です。
屋根材にこだわりがある方や、屋根の下地が大きく傷んでいる場合は葺き替えがおすすめです。

まとめ

屋根の葺き替えは20~30年に1度が目安ですが、大きな台風などの災害にあった場合や家の建っている環境によって屋根材の劣化が激しい場合は、もっと早めの葺き替えが必要です。

屋根を葺いて10年が経過したら、専門業者に定期点検を依頼すると屋根を葺き替えるタイミングを逃しません。
また、小まめなメンテナンスもおこなってもらえるので、雨漏りなどを防ぐ上でも有効です。可能ならば、ぜひ、定期点検を依頼しましょう。

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