期待耐用年数30年以上「TATEIL2」について詳しく解説
未分類今回は、外壁塗装の新塗料「TATEIL 2」を紹介します。
TATEIL 2はプレマテックス社の商品で、従来の無機塗料を上回る「期待耐用年数30年以上」を実現した塗料です。
近年では高機能で耐候性に優れた塗料も少なくありませんが、TATEIL 2は新しい概念「有機HRC樹脂塗料」として登場しました。
その特徴やメリットを詳しく解説していきます。
有機HRC樹脂塗料「TATEIL 2」
TATEIL 2は、超耐久性と超耐候性を実現したハイグレードな塗料です。
従来の塗料を超える性能を実現できた理由は「有機HRC技術」にあります。
なお、有機HRC技術とは下記の3つから定義されます。
- 高度な紫外線対策技術
- 有機トリプルレジン
- 有機顔料の制限
それぞれ詳しく見ていきましょう。
高度な紫外線対策技術
塗料に含まれている酸化チタンが紫外線や酸素などに触れると「ラジカル」が発生します。
ラジカルは劣化因子なので、樹脂の結合を破壊して塗膜の劣化を進行させてしまいます。
しかし、TATEIL 2は、耐候性に特化した酸化チタンを採用しているため、超ラジカル制御によって塗装を美しく保つことができます。
有機トリプルレジン
TATEIL 2は、ウレタン・シリコン・フッ素、それぞれの優れた部分を配合した、新しいカスタムハイブリッド素材を採用して、従来の塗料とは次元の異なる耐候性の高い塗膜を形成します。
一般的に外壁塗装の塗料グレードは「アクリル<ウレタン<シリコン<ラジカル<フッ素<無機」の順になりますが、有機HRC樹脂塗料は従来のグレードや価値観とは異なるため、シリコンやフッ素のような分類ができません。
いずれにしても、TATEIL 2は、全く新しいタイプの塗料と考えていいでしょう。
有機顔料の制限
TATEIL 2は、耐候性に問題がある有機顔料「赤・黄・緑・青」を可能な限り使用していないため、塗装後の美観を長期間キープできます。
塗料の寿命は、色によっても左右されるのです。
有機顔料の発色は鮮やかですが、変色や退色が早いというデメリットもあります。
そのため、TATEIL 2は可能な限り無機塗料で色を表現しています。
「TATEIL 2」の特徴
TATEIL 2の具体的な特徴を、詳しく見ていきましょう。
超耐候性
TATEIL 2は機能性に優れているため、無機塗料よりも長期間にわたって建物を守ります。
無機塗料の平均的な耐用年数は10~25年ですが、TATEIL 2の期待耐用年数は30年以上です。
超低汚染性
「ハイドロクリーニング効果」によって雨水だけで汚れが洗い流されるため、日々のメンテナンスも簡単です。
また、TATEIL 2は藻やカビに強いという特徴もあります。
高靭性
TATEIL 2の塗膜は破壊されにくい性質があるだけではなく、壁材の膨張や伸縮に追従するしなやかさも備えています。
高光沢性
TATEIL 2の強靭な塗膜には高い光沢があり、ミクロレベルでの平滑性も可能にしているため、美しい仕上がりが実現します。
高密着性
塗着力の弱い塗料は剥がれやすいので、短期間で劣化してしまいます。しかし、TATEIL 2は高い塗着力で、美しい仕上がりを長期間維持できます。
高隠蔽性
隠蔽性に優れているのも、TATEIL 2の特徴です。
隠蔽性とは「下地に塗られていた元の色を隠す性能」のことを指します。
隠蔽性が低い塗料は元の色を隠せないため、仕上がりが綺麗になりません。
とくに濃色から薄い色に塗り替える場合は、塗料の隠蔽性能が仕上がりを大きく左右します。
高汎用性
TATEIL 2は外壁だけではなく、屋根や付帯塗装にも使用できます。
屋根などに塗る場合でも、下塗りの必要はありません。
「TATEIL 2」はコストパフォーマンスも高い
外壁塗装に使用する塗料は、耐用年数と価格が種類によって下記のように異なります。
塗料の種類 | 耐用年数 | 施工価格(㎡) |
---|---|---|
アクリル | 3年~8年 | 1,000〜1,800円 |
ウレタン | 5年~10年 | 1,700〜2,500円 |
シリコン | 7年~15年 | 2,300〜3,500円 |
ラジカル | 8年~16年 | 2,300〜3,500円 |
フッ素 | 12年~20年 | 3,500〜4,800円 |
無機 | 10年~25年 | 3,500〜5,500円 |
TATEIL 2 | 30年以上 | 7,800円 |
TATEIL 2の価格は高めですが、塗り替えの頻度が少ないので長い目で見れば経済的です。
施工価格の安い塗料を使うと、3年~10年に1度は塗り替えなければいけません。
30年間で考えれば、2回~3回の塗り替えが必要です。
一方、TATEIL 2は30年間で1回塗り替えれば済んでしまいます。
塗り替えには塗料代だけではなく、足場代や人件費などもかかります。
そのため、塗り替えの回数が少ないほど中長期的なコストは安くなります。
まとめ
「有機HRC技術」を採用したTATEIL 2は、無機塗料を超える耐候性と光沢性を備えたハイグレードな塗料です。
価格は安くありませんが、優れた機能性と耐用年数を考慮すれば、無機塗料やラジカル塗料よりもコストパフォーマンスは高くなります。
大切な家の塗装を長期間維持してメンテナンスの手間を省きたいという方は、外壁や屋根の塗装にTATEIL 2を使用してみてはいかがでしょうか。